お酒を飲まないのに、脂肪肝になる!? 執筆:古仁所 祐子
管理栄養士・健康運動指導士の
古仁所祐子です。
↓
脂肪肝って、お酒を飲みすぎる人がかかる病気、
というイメージがありませんか?
脂肪肝は、いわゆるフォアグラ状態。
肝臓に中性脂肪がたまり、
肝臓の機能が落ちてしまう病気です。
脂肪肝は、自覚症状がほとんどない為、
健康診断の結果を見た医師に、
「肝機能が高いですね」
と言われても、
「はい、そうですねぇ…(だから何?どこも調子悪くないけど)」
と、ほっておく人も多いようです。
お酒を控えるように、との注意を受けても、
そもそもお酒を飲む習慣がなければ、
気をつけようがありません。
これまでは、お酒を多く飲みすぎる
(アルコール性)と発症することが
広く知られていましたが、
近年、お酒を飲まなくても(非アルコール性)、
この病気になるとわかってきました。
それが、NASH(ナッシュ)です。
※NASH:non-alcoholic steatohepatitis 非アルコール性脂肪性肝炎
お酒を飲まなくても、アルコール性肝炎と同じ状態が見られます。
非アルコール性の脂肪肝は、2種類あります。
非アルコール性脂肪肝と非アルコール性脂肪肝炎(NASH)。
この2つの違いは何かというと、
前者はほとんど進行しませんが、
後者は、進行性で肝硬変や
肝がんに進行してしまうのです。
肝細胞に、脂肪がたまっている所に加え、
炎症と肝細胞の変性が起こった状態。
脂肪がたまっているという前提がある為、
肥満のある方はお酒を飲む習慣がなくても、
NASHには注意を払う必要があります。
肥満を改善することが、
NASH予防改善にもなるとも言えます。
という訳で、お酒を飲まなくても、
肥満がある方はNASHに気をつけましょう。
自分が肥満なのかどうか、わからない場合は、
BMIを計算してみましょう。25以上は肥満です。
体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
ところで、食事からNASHを予防改善するには、
どうしたら良いのでしょうか?
以下にあてはまるという方は、この習慣を見直してみましょう。
・脂っこいものが好きで、よく食べている
・甘いものが大好きで、つい食べ過ぎてしまう
・間食の回数が多い
・食事を抜くことがある
・21時以降に食べることが多い
一般的な注意ですので、
今のあなたにフィットした
アドバイスではないかもしれません。
その際には、できれば、管理栄養士から
栄養指導を受けてみてください。
その道のプロに問題点を見つけてもらい、
そこに注意することで回り道をしないで済みます。
普段のちょっとした習慣が、
未来のあなたの健康を決めている、
と言っても過言ではありません。
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