英語独特の表現 ~目と色の関係~ 執筆:月長石子
皆様、こんにちは。 カーシーひろです。
これから国際結婚や海外進出をされる方、また、日本在住の外国籍の方々と
触れ合う機会が多くなる方などに、知っておくと有用かもしれない英語の表現をご紹介します。
今回は、「目」と「色」を組み合わせた英語の言い回しです。
✿✿✿ Black Eyes ✿✿✿
世界中には様々な瞳の色を持つ人々がいて、留学生がたくさん集まった場所では、
自分の目の色が何色か教え合うことがあります。
日本人は、黒目の人が多いと思うのですが、「私は黒い目をしています」というつもりで、
「I have black eyes.」と言ってしまうと相手を驚かせます。
これは、「目の周りに痣ができている」という意味だからです。
「事故にでも遭ったの? でも、顔に傷はないし……。」と混乱させてしまうかもしれません。
こういう場合は、「I have dark brown eyes.」、または単に「I have brown eyes.」とします。
確かに、よく見ると、日本人でも真っ黒な瞳の人は殆どいなくて、暗い茶色の人が多いようです。
「目が黒いうちは・・・」という慣用句があるので、日本人の目は黒いという思い込みが
あるのかもしれないですね。
パンダの目の周りが黒いのは、自衛や雪山での光の反射防止のためだそうです。
✿✿✿ Green Eyes ✿✿✿
日本語で感情を表現するときに、緑はあまり使わないですよね。
英語では、嫉妬や羨望を表すときに使います。
元々は、古代ギリシアで、顔色が悪い(病気、または嫉妬)ときに、「pale」(青白い)と同じような感じで、
「green」も用いられていたそうです。
その後、シェイクスピアが、戯曲の中で、妬みや羨望を緑色のイメージを使って表しています。
これらのフレーズから影響されたのか、感情における緑色の使われ方が定着していき、
「green with envy」で、「妬む、羨ましがる」という意味で使われます。
そして、「green-eyed monster」は、「嫉妬心、嫉妬深い人」のことを言います。
尚、「green」の使い方は、野菜、園芸、許可、未熟者など、感情表現以外にもたくさんあります。
「green thumb」や「green fingers」は、園芸が得意という意味でよく使われます。
指が緑色になるまで、植物を触っていることからきています。
✿✿✿ Red Eyes ✿✿✿
日本語では、赤色は愛情や情熱、怒りなどのイメージ持ち、「赤の他人」、「真っ赤な嘘」という表現も
ありますよね。
英語では、「真っ赤になって怒る」、「赤字になる」など、同じ使い方もありますが、独特の表現の仕方も
たくさんあります。
そのひとつに、「red-eye」があります。
「目が充血した」という形容詞の意味もありますが、名詞では、夜間の便、深夜発・明朝着便という意味の
口語表現で、「red-eye flight」(深夜の飛行機)、「red-eye train」(夜行列車)とも表されます。
語源は、乗客が寝不足で、目を赤くしていることからだそうです。
飛行機の深夜便は通常、「overnight flight」と呼ばれますが、「red-eye flight」も結構使われています。
「catch a red-eye」、「take a red-eye flight」で飛行機に乗る、「arrive on the red-eye」 で、
夜間飛行で到着するという使い方ができます。
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She caught a red-eye to London.
(彼女は、夜行便でロンドンへ行きました。)
I arrived this morning on the red-eye from Honolulu.
(私は、ホノルルから夜間飛行で今朝着きました。)
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私は昼夜を問わず、飛行機であまりよく眠れません。良く寝られる方法をご存知でしたら、是非ご教示ください。
✿✿✿ Pink と Apple ✿✿✿
「pink eye」は、結膜炎の一般名称ですが、「人形のような可愛い目」という意味で使われることもあります。
そして、色は使いませんが、「目の中に入れても痛くないほど可愛い、大切」と伝えたいときには、
「the apple of one’s eye」という言い方ができます。
りんごは形が丸いので、目の中で重要な役目の瞳に例えられているそうです。
日本語にない表現を覚えて、ネイティブスピーカーと会話を楽しんでくださいね。
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