学校で習ったのに使わない!? ~時刻の聞き方・答え方~ 執筆:月長石子
皆様、こんにちは。 カーシーひろです。
これから国際結婚や海外進出をされる方、また、日本在住の外国籍の方々と
触れ合う機会が多くなる方などに、知っておくと有用かもしれない英語の表現をご紹介します。
今回は、学校で文法を習ったけれども、ネイティブと話すときには違う表現が多用される
時刻の聞き方や読み方について触れてみたいと思います。
✿✿✿ 時刻の尋ね方 ✿✿✿
時間を尋ねるときは、「What time is it now?」と聞くと習ったと思うのですが、
ネイティブはあまり使いません。
間違いではないのですが、急にストレートにこう聞くと、失礼にあたる場合があるからです。
ただ、何回か時刻を聞いた後に、改めて聞くときには、使ってもOKです。
(余談ですが、「ほったいもいじるなう」と日本語発音でネイティブに尋ねてみたところ、
ちゃんと時間を答えてくれました。これを考えられた方はすごいですね。)
初めて何時か聞きたいときには、「Do you have the time?」と尋ねます。
私は、これを知らなくて、通りすがりのおじさんにこう聞かれて、「No.」と言ってしまったことがあります。
そうすると、自分の手首を指しながら、「そうじゃなくて、時間わかる?」と言われ、
それで、この表現を覚えました。
このおじさんには次の日も遭遇し、また同じ質問をされましたが、こういうフレンドリーなところが
大好きです。
ところで、「Do you have a time?」は、「時間はありますか?」という全く違う意味になってしまいますので
ご注意ください。
(私は、おじさんにこう聞かれたと思っていたのでした。)
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Do you have the time? → 今、何時ですか?
Do you have a time? → 時間はありますか?
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✿✿✿ 時刻の読み方・日常会話 ✿✿✿
時間を聞かれて答えるときの、簡単な言い方は、数字のみで表現する方法です。
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five ten(5時10分)
five fifteen(5時15分)
five thirty(5時30分)
five forty-five(5時45分)
five fifty-five(5時55分)
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ただ、日常会話では、よく「past」と「to」を使った表現が使われます。
上記の時刻で言えば、下記のようになります。
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five ten(5時10分) → ten past five
five fifteen(5時15分) → quarter past five
five thirty(5時30分) → half past five
five forty-five(5時45分) → quarter to six
five fifty-five(5時55分) → five to six
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✳halfは「1/2」、quarterは「1/4」を表す単位で、時間を表す場合、halfは30分、quarterは15分となります✳
日本語でも、「7時10分過ぎ」や「5時5分前」などと言いますが、それと同じような感じです。
どちらの数字が「何時」でどちらが「何分」なのか、ちょっと紛らわしいですが、
日常生活や映画でもよく使われているので、是非繰り返し使っていってみてください。
✿✿✿ 時刻の読み方・24時間制 ✿✿✿
24時間制の読み方は、元々軍隊で使われていましたが、今では飛行機や鉄道、また、お店の営業時間などで
使用されています。
この場合、「零分」は「hundred」と読み、最後に、「hours」がつきます。
つまり、
9時(09:00)は、「zero nine hundred hours」、
14 時(14:00)は「fourteen hundred hours」
のようになります。
零時(00:00)は、「zero hours」と読みます。
この言い方は、「零分」のときだけでははなく、半端な時刻のときでも使えます。
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01:00 → zero one hundred hours
01:22 → zero one twenty two hours
02:00 → zero two hundred hours
12:01 → twelve hundred one hours
19:00 → nineteen hundred hours
23:22 → twenty three twenty two hours
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✳「hundred」は、省略される場合もありますし、「hours」も、省略しても良いみたいです✳
これは、日常会話で使われることは、あまりないと思います。
(イギリスやアイルランドでは、比較的使用されているようですが。)
ただ、空港や鉄道の駅では、この言い方でアナウンスされることもあります。
私も空港で初めて聞いたとき、何を言ってるのだろうと一瞬思いましたが、
24時間制で時刻を案内しているのねと気がつきました。
普段使わなくても、こういう使い方があるということを漠然とでも覚えておくと、慌てなくてすむと思います。
✿✿✿ 表記の違い ✿✿✿
日本では、「AM9:00」、「PM10:00」などと書くことが多いと思いますが、
英語では、「9:00 a.m. 9.00 am 9.00 A.M.」、「10:00 p.m. 10:00 pm 10:00 P.M.」と
表記します。
また、時間の書き方ですが、
アメリカではコロンで区切り(09:00)、
イギリスではピリオドで区切る(10.00)
ことが一般的です。
そして、正午は、午前12時か、午後12時か、意見が分かれることもあるので、混乱を避けるため、
12:00の時は、「noon」や「midnight」を使用し、明確にする方が良いです。
学校で習っていない表現の仕方に、最初は少し戸惑うかもしれませんが、慣れると自然に耳に入ったり、
口から出てきたりすると思います。
繰り返し使って、慣れることが大切ですね。
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