初心者が知っておくべきボーナスの投資の知識 執筆:川淵 ゆかり
初心者が行うボーナスの間違った投資法。
ボーナスの時期になってきましたね。
退職金などもそうですが、まとまったお金ができた時の運用時の注意点について説明します。
1.定期預金にする。
当然、超低金利の時代ですからおすすめできません。
定期預金は、利息はほとんど付かないが元本割れすることないので、ローリスク・ローリターンの安全な商品だと思っていませんか?
2019年は消費増税がありましたが、今後も消費税だけでなく所得税等の増税や社会保険料のアップといった家計支出増のリスクは十分にあります。
また、人手不足による物価上昇や円安によるインフレも考えられます。
定期預金では、物の価値にお金の価値を追いつかせることができないといったリスクがはっきりあるのです。
2.株式
当然、銘柄選びと買うタイミングが重要ですね。
私がFPになったときは、「電力株は株価も安定して配当もいいからオススメの銘柄」と教えられたのですが、東日本大震災の発生により株価は一時1/10以下まで大暴落しました。
投資で「分散」は重要です。
投資先を分散して買うことでリスクを抑えることができます。
また、市場価格は変動するものですから、タイミングをずらすことも必要です。
一時にまとめて買うのではなく、時期をずらして買う「時間分散」も重要です。
3.投資信託
株式や債券など複数の投資先に分散投資するのが投資信託の良いところですが、よくわからないまま、金融機関の言うとおりに購入すると手数料の高い商品を購入させられたりする場合もありますから注意が必要です。
また、退職金などの運用で人気なのが、「毎月分配型」の商品です。
毎月、配当金が入ってくるため、年金だけでは足りない生活費の補填などに使えるため、一見よさそうな商品です。
ですが、「分配」といっているので勘違いしてしまうのですが、必ずしも運用の収益からのみ配当されるのではありません。
分配に際し、足りない分は元本を取り崩しての支払いになります。
ですから、「知らない間に元本割れになっていた!」ということにもなります。
しかも、毎月分配するということは再投資ができないため、複利の効果が見込めない商品、つまり、増えない商品、となります。
投資信託は投資先が分散されて良いものですから、投資先を確認する、手数料に気をつける、分配型は選ばない、といったところに気をつけながら選ぶといいでしょう。
ボーナスで住宅ローンの繰り上げ返済するのはどうか?
住宅ローンの繰り上げ返済で、少しでも負担を減らそうという人は多いですが、ちょっと待ってください。
住宅ローンの繰り上げ返済をしようとする人ほど、先々まで考えたマネープランが必要です。
住宅ローンの金利は他のローンに比べるとかなり低い金利となっています。
これから先、お子さんの教育、車の購入やその他の出費で、今の住宅ローンよりも金利の高い借り入れをする可能性があるのなら、無理に繰り上げ返済をする必要はありません。
また、金利の良い資産の運用方法を見つけたのであれば、繰り上げ返済に充てる予定だった資金を運用して将来に備えた方がいいでしょう。
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せっかくまとまったお金を運用するのですから、焦らずに先々のことを考えて運用してください。
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