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年金受給額、いくらもらえるかわからない。2年連続目減りで。 執筆:川淵 ゆかり

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今後も年金は目減りする?

厚生労働省は、公的年金の2020年度の支給額を0.2%引き上げることを発表しました。

ですが、消費者物価指数は前年比0.5%増、賃金上昇率は0.3%であり、年金額はマクロ経済スライドの発動で0.2%の伸びだけに抑えられました。

マクロ経済スライドとは、年金加入者の減少や平均寿命の延びを考慮して、年金額をカットすることです。

 

つまり、物価の上昇に年金の増額が追いついていないことになりますから、年金は実質的に目減りすることになります。

 

年金を支える世代は人口減少でどんどん減っていくこと、平均寿命が延びていることを考えると、マクロ経済スライドは今後も発動され、年金額はこれからも目減りしていくことは十分考えられます。

年金目減りで、人生100年時代は2000万円で足りるのか?

2020年度の夫婦二人(平均的な給与で40年働いた夫と専業主婦の妻)の年金額は、220,724円となっています。

決して十分な額ではありませんが、今後も年金の支え手は減っていく一方ですから、将来の年金額は安心できるものではありません。

老後資金2,000万円問題が話題になりましたが、これには将来のマクロ経済スライドや物価上昇などは加味していませんから、2,000万円でも不足する危険性は十分にあります。

 

2019年12月には国民年金と厚生年金の積立金の統合の話も出ており、老後のマネープランを考えていく際には注視する必要があります。

 

老後破産を防ぐには。老後資金の柱を何にするか?を考える。

過去の老後資金の柱とは、「公的年金」「退職金」「預貯金(個人年金)」でした。

ですが、人口減少で公的年金は減額に、長引く低金利の影響で退職金制度は見直され、預貯金等も増えない状況です。

 

確定拠出年金やNISAといった手段も出てきましたが、どれだけの人が老後に向けて本気で増やそうと取り組んでいるでしょうか?

十分な資産形成ができなければ、老後も働きつづける、といった手段も選ぶことになります。

 

自分自身が老後資金の柱を何にするのかをしっかり考え、資産運用するのであれば目標金額を、働くのであれば収入目標やそれに値するスキルを身に付ける計画なども考えなくてはいけません。

 

複利効果のある商品で時間を使った運用をすればしっかりした老後資金を作ることも可能です。

少しでも早く老後資金作りを実行していきましょう。

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82 川淵 ゆかり

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