フラット35の金利上昇で変動金利型ローンの借り換えを考える。 執筆:川淵 ゆかり
フラット35の金利が4ヶ月連続で上昇。
フラット35の金利が4ヶ月連続で上昇しています。
なかには「変動金利にしておいて良かった!」「変動金利で得した!」との意見もあるでしょうが、本当でしょうか?
もしかしたら、最高の借り換えのタイミングを逃し方かもしれませんよ。
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住宅ローン金利は20年以上も低い金利で、住宅ローンも借りやすい状況となっています。
マイナス金利を導入した2016年以降は、さらに下がっています。
ですが、2019年秋から徐々に上昇してきていることから、今後は固定金利で借りるべきか、変動金利で借りるべきか、悩む人もいらっしゃるようです。
変動金利で借りるのであれば、金利の上昇リスクについてはしっかり理解しておく必要があります。
金利が上昇してきて、慌てて固定金利型の住宅ローンに借り換えようとしても、その時は金利が上がってしまっているかもしれません。
国債の金利のリスクを考える。
フラット35のような全期間固定金利型ローンは、10年ものの国債の金利を参考にしています。
「国債は日本国内でコントロールできるから、金利は上昇することもないし、破綻することもない。」
そう、思っていませんか?
日本国債が日本国内だけで買われていると思ったらとんでもない間違いです。
国債は金利が低すぎますし魅力がなくなっているので、国内の金融機関(銀行や保険会社)の保有率は下がってきています。
ところが、外国人投資家の日本国債の保有率は年々上昇しているのです。
日本国債はマイナス金利ですが、円に対してドルを貸し付ける「通貨先渡し契約」を使うとしっかりリターンが得られる仕組みになっています。
すでに、海外の日本国債等の保有額は140兆円を超えています(日本銀行 資産循環統計より)。
もし、海外の投資家が日本の国債償還(返済)に不信感を持ち、一斉に手放し始めたら金利は一気に上昇します。
また、日本の債務残高は2015年の時点ですでにGDPの2倍を超えており、戦後の預金封鎖の判断基準に達しています。
変動金利型住宅ローンは借り換えるべきか?
2020年代前半は団塊世代の全てが後期高齢者になる時期なので、社会保障費や国債の問題がクローズアップされるのは間違いありません。
また、日銀総裁や内閣総理大臣の任期満了などによる交代で、マイナス金利の政策が終了することもあるでしょう。
マイナス金利が終了となると、当然住宅ローンの金利は上がります。
現在、変動金利で住宅ローンを借りている人は、全期間固定金利型の住宅ローンに借り換える時期を一度考えることをおすすめします。
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