光と影を受け入れると心のフットワークが軽くなる 執筆:矢場田 勲
こんにちは、矢場田です。
1人の人間には、当たり前ですが
良い部分と悪い部分があります。
光と影が複雑に混ざっている状態ですね。
影がダメだと思い込んでしまう人の中には、
闇雲に良い人を目指そうとするケースがあります。
そうすると、
今の自分を否定することにつながります。
否定することで
自分の心と体に重りが足される状態だと思ってください。
そうなると、
どんどんフットワークが重くなり行動できなくなってきます。
〈学ぶのと実践は雲泥の差がある〉
心理療法を学んでいる時は、
「光も影も認めていくことが大事なんだな」と理解できます。
自分のことではなくどこか遠い世界のことなので
冷静に受け止めることができます。
ところがいざ自分が行動する段階になったら、
上手くいかなくなります。
自分ごとになった途端、人はどうすればいいのかわからなくなるのです。
影の部分を持っている自分を過剰に責めてしまう。
あるいは、
他人の影の部分に対して批判してしまって、
そんな自分を情けないと思うこともあるかもしれません。
失敗してひどく落ち込むことや
やるべきことがわかっているけど動けない自分を責めてしまう。
そんなこともあるでしょう。
〈自分も相手も批判してしまう〉
私自身は、かつて両方とも極端にありました。
口には出せなかったですが、強烈に相手にダメ出しをしているかと思えば、
どこかで不意に逆転して、とことん自分にダメ出しをする。
そして全然成長できない自分に焦りまくる。
やるべきことがあるのに
心が重すぎるために行動できない。
冒頭でもお伝えしましたが、
自分を否定するたびに、罰を受けたかのように重りがどんどん増えていくので、
行動できなくなるのは当然なのです。
なぜ、こんなことになってしまうのか?
〈自分や他人に過剰なダメ出しをする人のよくある特徴〉
・心配性がいきすぎて良好な人間関係が築けない
不安が強すぎて、褒められたり手助けしてもらっても
「相手は何を求めているのか?」と勘ぐってしまう。
人に依頼したことがちゃんとできているのか心配なので、
どんどん自分で溜め込むようになる。
・プライドが高く自分だけが馬鹿を見たり損をしたりするのが嫌
この人は信用できるのだろうか?と疑うのは、
相手を見極めてやろうという上から目線によるもので、
プライドの高さからくるもの。
・傷つくのを異常に怖がる
失敗して笑われるのが嫌で、誰にも悟られずに行動していたので、
張り合いがなくやる気が続かない。
自分の心を守るためには、何も行動しない方がいいということになるが
成長できない自分にダメ出しする。
そんな矛盾を抱えてしまう。
こういった特徴を抱えたままだと、
ますます人も自分も信用できなくなるという悪循環から抜け出せません。
〈放っておくとどんな悪影響がある?〉
私の場合ですが、恋愛が上手くいかない時代が続きました。。。
相手と付き合いが深くなるほど、ネガティブな感情が沸き起こるようになります。
嫉妬や不安と上手く向き合えず、相手の気持ちを疑い、苦しい恋愛ばかりでした。
人を信頼できるかどうか。恋愛ほど試されることはありません。
〈他人も自分も信用できない〉
人への批判が強い人は、人を信用できていないということ。
本心では信用したいと思っているけど、
信用できるかどうか、相手を見張ってしまいます。
完璧な人間などいないので、
相手のダメなところを鋭く見つけて、
「この人も大したことないな」と見切りをつけます。
相手にもそういった雰囲気が伝わるので
相手からの信用も失ってしまう。
基本的に相手を信用できない人は
自分が信用できません。
「どうしたらいいんだ!?」
当時の私は、心の中で何度も叫んだものです。
〈丸ごと受け止めることが必要不可欠〉
だからカウンセラーという存在が必要。
まずは、丸ごと受け止めてくれる存在。
人を批判すること。
自分を批判すること。
その全てを受け入れてもらう経験が必要です。
言葉で書くと簡単ですが、実際に経験すると、
「こんなに心地いいものなのか」と実感できるはずです。
私はかつてカウンセリングを受けて、心地よさを経験しました。
理想的な流れとしては、
最初はカウンセラーに丸ごと受け入れてもらう経験をし、
その後自分自身でも丸ごと受け入れることをしていくと、
より早く成長が感じられるでしょう。
〈安心できる場ができると心が軽くなる〉
これを続けていくと、心の中に「安心できる場」がしっかり築かれます。
不意に不安が襲ってきても、
自分で安心感を生み出すことを少しずつできるようになってきます。
否定する自分を受け入れると、
自然と否定が減ってきます。
そうすると、
かつて自分で背負ってしまった重りを
少しずつ下ろせるようになってきます。
安心できる場が作られ始めたら、
少数でいいので波長が合う仲間を作るといいでしょう。
〈自分も相手も完璧な人はいない〉
完璧な人はいません。
それぞれの場面で色々な自分を使い分けて過ごしています。
小さな嘘をついたりつかれたりすることもあるでしょう。
想定外のことを言われることもあるかもしれません。
その辺りも上手く受け流して、
いたずらに不安を拡大させないように練習していくといいでしょう。
ネガティブな自分も丸ごと受け入れて「安全な場」を作り、
対人関係を練習していくことで、
光と影
両方あっていいんだなって素直に受け入れられるようになります。
自分も許せるし、相手も許せるようになります。
そうすると、いつの間にか重りがなくなり、身軽な自分に気づくはずです。
身軽になることで、
スッと自然に無理なく行動できるようになってきます。
行動できようになると、望んだ成果が出てきます。
成果が出ることで、ますます人を信用できるようになってくるでしょう。
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