与える人は進化が早い 執筆:矢場田 勲
顔を合わせるたびに、愚痴を言う人がいます。
笑える範囲の愚痴なら場が盛り上がることもあります。
でも、聞いている側も嫌な気分にさせてしまうような愚痴は、場の空気を悪くしてしまいますよね。
また、愚痴に似た形で批判が多い人もいます。これも適切な批判であれば、成長に繋がるのでいいでしょう。
でも、愚痴の延長線上の批判は、聞くに堪えないものがあります。
愚痴や批判を吐き出した瞬間は、相手を落としているので自分が上の立場になり、楽になった錯覚があります。
ですが垂れ流し続けていると、精神的にひ弱になってきます。愚痴はエネルギーの浪費なんですね。
それに、愚痴や批判が多い人は人からの信用も失いやすいです。
このように愚痴や批判はデメリットが非常に大きいわけです。
デメリットが大きい愚痴や批判を辞めるにはどうしたらいいか?
それは・・・
《与える側になる》ことです。
幸せに成功している人は、極端に愚痴や批判が少ないです。
ゼロではないですよ、念のため。
成功している人は、与える側の人です。価値のあるものを提供して、対価をいただいています。
与える側を教える人、与えられる側を学ぶ人と言葉を置き換えてみましょう。
教える人は、批判をされる側でもあります。教えることの難しさを知り、日々悪戦苦闘しています。だから、進化のスピードもすさまじいのです。
余談ですが、成功しているのに、いつも愚痴を言っている人も中にはいます…。
満たされていないのかなって思ってしまいます。
親と子の観点からみると、与える側と与えられる側にわけられます。
親は子供に与えますが、与えられる側の子供は、親に対して不満が多いです。
では、学ぶ人は、何を心がけたらいいのか?
学んだ傍から、立場を入れ替えればいいのです。
要は、与える側、教える人に立場を変えるのです。
先ほどの親と子であれば、たとえば中学生くらいから料理を覚えて、家族に提供する側になると、お母さんが作った料理への不満がグッと減ってきます。
あるいは、子供が社会人になって、社会の厳しさを知る時なども同じです。学校で学んでいるときは与えられる側だったのです。それが社会に出ると与える側にまわります。
社会の厳しさを知るということは、与える側になったことの難しさを経験するということでもあります。
起業する人に当てはめてみると、
学んだことをすぐにブログやFacebook、ホームページ等で情報発信するようなことです。
これなら誰でもカンタンに与える側になれますよね。
そして、同時に与える側の難しさを知ることになります。
難しさを知ることがまずは重要です。
与える側になったとたん。批判されることも愚痴をこぼされることも出てくるでしょう。自分の至らなさに直面することで、落ち込むことになります。
だからこそ、成長するのです。
こういうことがなければ、成長はあり得ませんから。
与える大変さを知ることで、与えられる側にいた頃の一方通行状態とは違い、視野が広くなります。
今までとは、学ぶ意識も意欲も違ってきます。
与える側は愛情を注ぎます。愛情を注いでも空になることはなく、注いだ分だけ、また入ってきます。しかも愛情の器は、以前よりも大きくなっています。
ここで注意が必要です。
損得勘定が強すぎる人は、与えるときに情報を提供する時にためらってしまいます。
「誰かに真似されないだろうか」「せっかく思いついたセラピーなのに使われてしまわないだろうか」といったものです。
こういったことに当てはまる場合は、まずは損得勘定をしていたことに気づくことです。
そして、意識的に少しずつ手放していきましょう。
一方的に学び続けるのではなく、学んだことをすぐに情報発信する。カウンセリングスキルを一通り学んだら起業してみる。
必ずアウトプットしていきましょう。
意識して与える側の領域を広げるようにしていきましょう。
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