カウンセラーの情報発信で一番大切なこと 執筆:矢場田 勲
「自分の想いをどう書けばいいのか、いつも迷ってしまいます」
ライティングに関する悩みは、開業カウンセラーにとってつきものです。
私はコンサルタントという職業柄、文章を添削する機会があります。
「この人の洞察力は鋭いな」「きれいな表現をする人だな」「面白いな~」
と自然と感想が浮かんできます。
その中でも、一番重要視するポイントがあります。
情報発信において、このポイントがおさえられていないと、
最も重要な悩みを抱えているクライアントから、見向きもされないのです。
情報発信する際に最も重要なポイントとは・・・
「わかりやすさ」です。
どんなに深い洞察力があっても、どんなに表現が美しくても、
どんなに面白い内容であっても、「わかりやすさ」がないと、まともに読んでくれません。
文章を読んでいると「ん?」と止まってしまう箇所があります。
少し戻って文章を読み返しても、やはり意味がわからないのです。
何度も読み返すことで、ようやく理解できるのです。
「じっくり読んでもらったら理解できるから、いいですよね」って言ってきた方がいたのですが、
その考え方はまずいです。
悩んでいるクライアントは、何度も読み返してはくれません。
いえ、悩んでいる人でなくても、サラッと読む人の方が多いのです。
サラッと読んで理解できないものは、脳がシャットダウンして、途中で離脱してしまいます。
「読んでくれるに違いない」と思うのは勝手ですが、
残念ながらそれは書き手の思い込みに過ぎないのです。
一生懸命書いた文章なのに、悲しいくらい素通りされてしまいます。
ここで気を付けるポイントを羅列しておきましょう。
これをやってしまうと、じっくり読まれないですよ、というポイントです。
・専門用語を使う
・難しい漢字を使う
・1文がやたら長い
・改行が少ない
一つずつ少し説明を加えていきますね。
まずは専門用語から。
専門用語は特に気を付けたいところです。
本人は「いや、専門用語はなるべく避けましたよ」と言うのですが、
一般の人がわからない言葉を使った時点でアウトです。
何年も心理療法を学んでいる人は要注意です。
仲間うちに当たり前に使っている言葉が一般の人には通じないということは多々あります。
それと、難しい漢字を使いたがる人がいます。
使いたがるというよりは、
パソコンの文字変換で勝手に難しい漢字が候補としてあがってしまうのかもしれません。
だからこそ、余計に注意が必要です。
難しい漢字は、できるだけ平仮名やカタカナで表現しましょう。
それと1文がやたら長い人も多いです。
長くなると、それだけで読み手は疲れてしまいます。
長い文章は、意味を理解することも難しくなってくるのです。
1文は短く、そして1文1意を守りましょう。
最後に改行が少ないことで読みにくくなっていることにも注意しましょう。
文章と文章の間隔がつまりすぎていると、それだけでも読む気が失せてしまう人が多いです。
だいたんに改行して、空間をとった方が読み手にやさしい文章と言えるでしょう。
いかがでしょうか。
このポイントに注意して、できるだけ「わかりやすい」文章を心がけてください。
もし、文章を書くときに迷いが生じたときは次のような言葉を発してみるといいでしょう。
「カンタンに言うと・・・」
「一言で言うと・・・」
「つまり、○○です」
これらを意識すると、直感的に理解できる文章が書けるようになってきます。
直感的にわかる文章を届けられるようになると、
クライアントは次のようにあなたのことを認識してくれるようになります。
・私の気持ちに寄り添ってくれそう
・頼りになる専門家だ
・この人に相談したい
「わかりやすさ」は売れるカウンセラーになるためには重要な要素だと思ってくださいね。
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