間違い易い英語の表現 ~誤解を与えないために~ 執筆:月長石子
皆様、こんにちは。 カーシーひろです。
これから国際結婚や海外進出をされる方、また、日本在住の外国籍の方々と
触れ合う機会が多くなる方などに、知っておくと有用な英語の表現をご紹介します。
今回は、悪気がなく言ったことに対し、相手が誤解してしまうかもしれない、要注意な言い回しです。
✿✿✿ 動詞からできた形容詞 ✿✿✿
動詞からできた形容詞には、語尾が現在分詞「~ing」のものと、過去分詞「~ed」のものがあり、
どちらを使うかで意味が異ってきます。
一般的に「~ing」で終わる方は人や物事の特徴を、「~ed」で終わる方は感情や状態を説明します。
例えば、誰かと映画を見ていて、 相手が退屈そうなときに、「You are boring, aren’t you?」と聞くと、
「あなたは、退屈な人間だよね。」となってしまうので、ちょっと険悪になるかもです。
「退屈してるでしょ。」と尋ねたいときには、「You are bored, aren’t you?」と言います。
The cat looks bored.
映画の感想を聞かれたときの、「That movie was boring.」という答えは、
「あの映画はつまらなかった。」となり、OKです。
他に、同じような使い方をする単語に、「tire、relax、confuse、surprise、frustrate」などがあります。
✿✿✿ 日本語を話せますか ✿✿✿
外国籍の方に日本語が話せるか質問するときに、「Can you speak Japanese?」と聞くと、
相手を傷つけるかもしれません。
「can」には、「~をする能力がある」という意味合いがあるので、聞かれた相手は
侮辱されている、からかわれていると捉える可能性があるからです。
こういう場合には、「Do you speak Japanese?」と聞くのが一般的です。
他にも、お刺身は食べられるか、お箸は使えるかを知りたいとき、「Do you eat sashimi?」、
「Do you use chopsticks?」と尋ねると、失礼になりません。
✿✿✿ 願う 「wish」と「hope」 ✿✿✿
願うという意味がある「wish」と「hope」は、日本語だと、両方とも「~したい」、「~だといいな」と
訳されるのですが、英語では大きな違いがあり、ニュアンスが異なってきます。
「wish」は、望んはいるけれど現実化が難しい場合、「hope」は、実現可能な願望を表すときに
使われます。
なので、病気や怪我で療養中の方に、「I wish you would get well very soon.」と言うと、
治る見込みがない前提で、その反対の仮定を願っていることになり、ショックを与えるかもしれません。
お見舞いのときは、「I hope you get well very soon.」で、「お大事に。」と伝えられます。
文法にも違いがあり、基本的に、「wish」の後は、現在のことは過去形で、
過去のことは過去完了形で続けます。
「hope」の後は、現在のことでも、未来のことでも、口語的には現在形を使いますが、
未来形でも誤りではありません。
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I wish you could come. → あなたが来てくれたらいいのにな。
(実際には来られないことが既にわかっている。)
I hope you can come. → あなたが来てくれたらいいな。
(来られるかどうかわからないときに、期待をこめている。)
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但し、「wish」は、おめでたいことをお祝いしたり、相手の幸運を祈ったりする場合にも使われます。
これは、「I wish 代名詞 名詞」のように、「私は祈る、誰に何を」という順番になります。
Wish all of you every happiness.
耳にされたことがあると思いますが、「I wish you good luck.」、「I wish you a happy birthday.」、
「I wish you a merry Christmas.」というパターンです。
✿✿✿ 最後に ✿✿✿
上記の表現は、間違って使っても、日本語と接する機会が多いネイティブは理解してくれる人が多いです。
ただ、知っていて損はないですし、普通に会話しているだけのつもりなのに、相手の機嫌を損ね、
関係が悪化する危険性がないこともないので、是非覚えていただければと思います。
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