アスペクト ~天体同士も意識し合う!?~ 執筆:月長石子
こんにちは。
星読み人の月長 石子(つきなが せきこ)です。
前回の記事「12星座と身体の関係」(クリックで開きます)で、アスペクトという言葉を使いましたが、今回は、そのことについて、少しご紹介したいと思います。
✿✿✿ アスペクトとは ✿✿✿
ホロスコープを読むうえで大切なことのひとつが、複数の天体同士が作っている特定の角度を見ることですが、この特定の角度がアスペクトと呼ばれています。
どこの角度かと言いますと、ふたつの天体とホロスコープの中心を結んだところです。
形成している角度によって、「仲良くやっていけそう」とか、「なんか気が合わない感じ」とか、天体がそんなことを意識し合い、様子を窺っているイメージです。
アスペクトには、メジャーアスペクト、マイナーアスペクト、複合アスペクトがありますが、ここでは特に影響が強いメジャーアスペクトについて触れていきます。
✿✿✿ メジャーアスペクトの種類 ✿✿✿
メジャーアスペクトは5種類あり、コンジャンクション(0度)、セクスタイル(60度)、スクエア(90度)、トライン(120度)、オポジション(180度)に分類されます。
更にそれが、穏やかに影響し合うソフトアスペクト(イージーアスペクト)と激しく対立しあうハードアスペクトに分類されます。
コンジャンクションがソフトとハードの混在、セクスタイルとトラインがソフト、スクエアとオポジションがハードとなります。
ホロスコープでは、線で結ばれた天体同士がアスペクトを形成していることを示しています。
(天体記号 : 太陽☉、月☽、水星☿、金星♀、火星♂、木星♃、土星♄、天王星♅、海王星♆、冥王星♇)
この場合、黒線がコンジャンクション、赤線がハードアスペクト、青線がソフトアスペクトで、オーブの幅が大きいものが点線で示されています。
(オーブについては、後述します。)
✿✿✿ メジャーアスペクトの影響 ✿✿✿
上記の図では、ごちゃごちゃしてわかりづらいと思いますので、実際にどの天体同士がどんなアスペクトを作っているのか、そしてアスペクトは何を意味しているのかを簡単にまとめてみたいと思います。
コンジャンクション(0度): ソフトとハードの混在
天体同士がきちんと重なっている状態で、それぞれのエネルギーが強調され勢いよく発揮されるが、強過ぎて抑えが効かないこともある。
この場合、木星と冥王星、土星と冥王星、木星と土星がコンジャンクションを形成しています。
影響例 : 木星と土星のコンジャンクションがある方は、誠実で几帳面な努力家なので、責任を伴う任務を与えられる機会や、信頼を得ることが多い面があります。
セクスタイル(60度): ソフト
穏やかな関係で、調和的なエネルギーを補い合いながら、相乗効果を生み出す。
この場合、水星と天王星、木星と海王星がセクスタイルを形成しています。
線は引きませんでしたが、金星と火星、月と水星、海王星と冥王星もセクスタイルを作っています。
影響例 : 水星と天王星のセクスタイルがある方は、直接関係がないように思われる意見や知識でも柔軟に受け入れ、試していこうとします。
スクエア(90度): ハード
エネルギーが衝突し葛藤が起こりやすいが、課題を乗り越えようと作用し、成長を促す面もある。
この場合、月と金星、火星と木星がスクエアを形成しています。
線は引きませんでしたが、水星と火星、金星と海王星もスクエアを作っています。
影響例 : 月と金星のスクエアがある方は、身の丈に合った暮らしに満足できず、過剰に高級感や豪華さを求めたり、努力することが苦手だったりということがあるかもしれません。
トライン(120度): ソフト
滑らかにエネルギーが働き、調和しながらフォローし合う。
この場合、月と木星、月と天王星がトラインを形成しています。
線は引きませんでしたが、月と冥王星もトラインを作っています。
影響例 : 月と木星のトラインがある方は、穏やかで親切なので、良質な交友関係を広げていく反面、苦手意識があることは、克服するよりも、意図的に避けてしまう傾向がありそうです。
オポジション(180度): ハード
天体が向き合って位置していて、正反対のエネルギーがせめぎ合い、よく対立する、緊張感がある関係だが、進歩しようともしている。
この場合、太陽と土星、月と海王星がオポジションを形成しています。
影響例 : 太陽と土星のオポジションがある方は、約束や決まり事を律儀に守り、常に自制心が働いているが、あまりにも忠実で周りにも同調を求めるため、重苦しい雰囲気にしてしまうこともありそうです。
✳ 上記の図は全てクリックで拡大できます ✳
こんな感じで、天体同士が協調したり、牽制したりしながら、影響を与えているわけですが、天体も人間のように、お互いを意識しているって、かわいいですよね。
でも本当は、人間が天体に倣って、他者を気にしているのかもしれないですね。
✿✿✿ オーブとは ✿✿✿
上記の図で、角度がずれているのに、0度、120度などと書いてきましたが、これは、アスペクトは、ぴったりの角度を作ることがあまりないからで、占星術では、ある程度の誤差は許容範囲となっています。
この許容範囲のことをオーブと呼び、オーブの幅が小さいほど、影響力が高まります。
オーブは、アスペクトの種類や形成する天体によって異なりますが、一般的には5度から8度で設定されています。
✿✿✿ ノーアスペクトとは ✿✿✿
どの天体ともアスペクトを持たない状態でいる場合は、ノーアスペクトと言います。
他と係わりがないため、どう動けば良いのかわからず、静止してしまうか、闇雲に動き回るか、両極端に分かれるようです。
このように、アスペクトを解釈していくと、人によっての反応の仕方や言動の様式が見えてきて面白いので、ホロスコープを読んでみたい方は、是非お試しください。
★★★ 星読みメモ ★★★
7月の主な星の動きは、水瓶座を逆行中の土星が2日に山羊座へ戻る、水星が12日に順行開始といったことが挙げられます。
秩序や規則を表す土星が、変革や独創性を意味する水瓶座に入ったのが今年の3月ですが、この頃に自粛ムードが高まり、これまでの常識や価値観、働き方などに大きな変化が生じました。
それが、堅実で保守的な素質を持つ山羊座に土星が戻ることで、一旦現実を見つめ直し、どのように新しい生活様式を取り入れていくのか、規則や制度をどう変えていくのか、様々なことを調整する時期になりそうです。
そして、12月に土星が再度水瓶座に入る頃には、本格的に新しい時代に向かっていくことと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
月長石子のブログはこちら ⇒ 星を知り、魂のままに生きる
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